
生活や仕事をしていると、いつも言われること。
「もっとポジティブな思考に成れないのか?」
今年に入って、何回、この言葉を耳にしただろうか?
その度に、「ネガティブって悪いこと?」っと思う。
実際に、ポジティブになれるなら、とっくの昔に、ポジティブなっている。
だけど、今、生きている中で、ネガティブが続いているなら、
個性として捉えることはできないのか?
また、その人の良い武器だと考えないのだろうか?
「もっとポジティブな思考に成れないのか?」という、
この言葉を聞いて、どれだけ傷ついているのか、
相手の立場を考えてみれば分かると思う。
また、実際に、ネガティブであったからこそ、乗り越えた危機もある。
なので、簡単に、「もっとポジティブな思考に成れないのか?」
ということを言って欲しくない!
と、この話をすると感情的になるので、
第三者目線で、ポジティブとネガティブのメリットを考えてみようと思います。
◯ポジティブ思考のメリット
* 心に余裕があるため、相手への感謝を忘れない。
「ありがとう」をよく使う。
* 自己肯定感によって、自分に自信を持っている。
* 幸福感を常に感じている。
* 嫌なことを忘れて、すぐに次の行動に移せている。
・ポジティブ効果
思い悩むことが減り、前進する為に力を使うことができる。
また、「できる!」と考え、自分の夢や可能性に積極的に
挑戦できるようになる!
◯ネガティブ思考のメリット
* 最悪の事態まで想定した先読み行動ができる。
* 慎重に物事を進められる。最悪の事態に備える。
* 自分のどこが問題なのか常に考えているため、自己成長に繋がっている。
* 現実的に物事を考えられるので、
計画を実現させるまでの筋道を冷静に考えている。
* 些細なミスも引きずるので同じミスを繰り返さない。
・ネガティブ効果
「不安」で仕方ないので、色々と考えて、確実にうまくいく方法に取り組み、
地力を上げていくことができる!
◯ネガティブから生まれた対策(実体験)
オープンする店舗での私自身での体験談です。
その日、たくさんのお客様が並び、来店して頂いたが、想定外のことが起き、
オープンオペレーションが崩れて、たくさんのお客様を数時間程、待たせることに。そして、その待たせる行為の影響で、1日、数百件。月に数千件の苦情を受けたことがあり、精神的に参った時期がありました。
そこから、3ヶ月間をかけて苦情を0にし、そして、競合にも負けない、
強い組織を作ることができた経験があります。
ネガティブな私が、なぜ、このようなことが出来たかというと、
自分のネガティブさを武器にして対策を打ったから。
【対策内容】としては、
・ネガティブで心配性。だから、最悪の事態を想定して予防線を張った。
・怒られるのが嫌なので、怒られないように対策を立てていく。
・ネガティブ思考で「ご来店者の不満は何?」という原因を追求し、
それを改善するように努めていった。
・その分、スタッフの業務負担が多くなり、不満が出ることが予想つくので、
業務に優先順位をつけて運営していった。
・「現状のオペレーションをもっと昇華出来ないか?」と常に考えて、
良い会社のオペレーションを徹底的に研究し取り組んだ。
・誰でも業務がこなせるように、マニュアル・ルーチン化を図った。
本当に、どうしようもないぐらいネガティブ私。
そして、ビビリで怒られるのが嫌。
だから、
「どうしたら怒られないか?」
「どうしたら楽しく仕事ができるか?」
を考えて、より良い方法を考え出し実践していったから、
良い結果に繋がったと思います。
そこには、私を支えてくれたスタッフ達の協力も有ったからです。
◯まとめ
今回はネガティブを視点に考えてみましたが、
私自身がネガティブであるから、自身に肯定する為に書いたのもあります。
だけど、
「ポジティブ=善」「ネガティブ=悪」
という考え方は間違っていると思うし、思考にも善も悪ないと思う。
そして、何を持って、「ポジティブ思考」「ネガティブ思考」と
決めつけていくのもおかしいな話だと思う。
と考えたら、好きな漫画のセリフが浮かんだ。
”欲に良いも悪いもねえ。
鋼の錬金術師から(グリードのセリフ)
欲っつうもんに偉そうに格付けするから、人間はややこしいんだよ。
そうだよね。欲に格付けがないように、思考にも格付けはないんだ!
ポジティブでも、ネガティブでも良い!それを個性と捉えて、
お互い、認め合えば、シナジーが生まれて、良い物が作れるのです。
また、諸外国では、
「メンタルが強い=ネガティブを感じていても自分の力を発揮できる」
ネガティブは成果を出すために必要なものとされている。
と考えられているらしいです。
こういう考え方がある国って良いなぁ〜と思っています。
ダイバシティーと叫ばれている現代。
「ポジティブでも、ネガティブでも良い!それが、あなたの良さ!」
「周りになんと言われても、それが、あなたの強さです!!」
と多様性を認め合える社会や組織が出来たら良いなぁ、と思います。
本日も有難うございます。
前回の記事:小さなことでも、毎日、自分を褒めること!