
総務省は携帯電話料金の値下げに向けて、契約先を乗り換える際、カードを差し替えが不要な「eSIM」と呼ばれる機能を普及させるなどの政策を取りまとめた「アクション・プラン」を発表しました。携帯電話会社がこのプランに対応することで値下げにつながるかが焦点となります。(NHK)アクションプラン作成にあたっては、携帯事業者へのヒヤリング、有識者ヒヤリング、公明党などの政策提言などを踏まえ検討した。
具体的には、
1)わかりやすく納得感のある料金・サービス
2)事業者間の公正な競争促進
3)事業者間の乗り換えの円滑化─を進める。
このため中古端末の流通市場活性化、周波数の有効利用、SIMカード差し替え不要な事業者乗り換え実現、固定と携帯のセット割引等の検証などを進める。
武田総務大臣は閣議のあとの会見で「格安スマホが存在するのに乗り換え手続きが複雑で、自由に乗り換えられなかった部分を解消することで健全なマーケットが構築されると思う。料金水準が国際水準に近くなっていくと期待している」と述べました。
NHKニュースより
本日、携帯料金に関するアクション・プランが発表されました。
私の率直の感想は、そこまで安くならないだろう!と思ってます。
また、こういう方針を考えている人は、本当に、利用者視線で考えているのだろうか?と思います。
確かに、スマホの料金は高い!と思います。
だけど、他社に乗り換えが進まないのは、違約金などがかかるのと、
その手続きの面倒さがあるということ。
現在、携帯各社の現プランは手数料は安くなっていますが、
その前から使っている方は、現状の9500円(税別)がかかります。
また、「MNP手数料を無料にします!」と言っていますが、
恐らく、それはwebでの手続きの時だけでしょうが、
そのweb手続きはスマホユーザー全て、操作ができるのでしょうか?
さらに、アクションプランも不明点。
1)に関して、なにを持って「わかりやすく納得感のある料金・サービス」を決めるのか?
今までも散々、「安くしろ!」と言って、
携帯会社に要請してきていたけど、実際に安くなりました?
「逆に高くなっていない?」と思うのは私だけでしょうか?
2)事業者間の公正な競争促進
値引き制限をかけておいて、今更、公正な競争ができるのかな〜。
と思います。
3)事業者間の乗り換えの円滑化─を進める。
これを実行する為に、「e-sim」を使う!と言っていますが、
e-simを扱っている会社、e-sim対応端末ってありますか?
また、「e-simってなに?」と思いませんか?
今日、発表したのはアクション・プランで、
今後の指針としているのでしょうが、
恐らく、料金体系に関しては、今までとそこまで変化がないと思います。
料金を全体的に安くするなら、もっと利用者視線での改革を考えて欲しかったと思います。
*ちなみに、e-simとはキャリアとの契約情報をオンラインでスマホに書き込める仕組みだ。
物理的なSIMカードは小指の先ぐらいのICチップに契約情報が書き込まれている。
通信キャリアを乗り換える時は通常、キャリアによっては機種を変えるときに
SIMカードを新規に発行してもらわなくてはいけない。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
https://www.vision-net.co.jp/morebiz/esim/
esimを扱っているキャリア: